2024年5月19日日曜日

初夏の島キッチン―しょうゆ豆、玉ねぎドレッシング、ばら寿司―

 こんにちは。島キッチンの斉藤です。
最近の島キッチンの様子をお知らせします。


ただ今、もうすぐ豊島で2度目の夏を迎えようとしている斉木さんが、香川の郷土料理「しょうゆ豆」づくりにチャレンジ中です!

まずは、そら豆を天日で干すところから。
乾燥させた後に、炒って醤油に漬けるとしょうゆ豆になるのだとか。

天日干し中のそら豆

島キッチンの軒下に、こうしてそら豆を広げていると、観光に訪れたお客さまが喜んで写真を撮っていたりするんだそうです。
そんな様子も楽しみながらの初めてのしょうゆ豆づくりです。

一方、こちらは、もう斉木さんもすっかり手慣れた島キッチンの恒例行事。
島のみなさんから、みずみずしくて柔らかい新玉ねぎをたくさんいただき、今年も新玉ねぎを使った玉ねぎドレッシング作りが始まっています!

思わず笑みがこぼれるこの大きさ!

作業を進めるのは、斉木さんと厨房に立つお母さんたち。
みんな玉ねぎドレッシング作りはお手のもの。仕込みを手伝いに行ったスタッフのイシガさんは玉ねぎが目に染みて涙をにじませていましたが、お母さんたちは動じることもなく、手慣れた作業を続けます。

まずは大量の皮むきから

手際よく作業が進みます

皮をむいた玉ねぎは、コンベクションオーブンでじっくりとローストします。
トロットロにローストされました!

これを米酢、サラダ油、はちみつ、粒マスタード、塩、胡椒と一緒に、攪拌したものが島キッチンの「島野菜のサラダ」に欠かすことのできない玉ねぎドレッシングになるのです。

一部は瓶に詰めて商品化の予定です。みなさま完成を楽しみにお待ちくださいね♪


最後に、こちらは、先日島の方々の集まりにとご注文いただいた島キッチン特製ばら寿司づくりのようすです。
こちらは当日の調理風景

4月の中旬にも、町内会の集まりとご注文を頂いたものですが、おいしかったからと続けてご注文を頂き、斉木さんがこちらも数日前からコツコツ仕込みをしていました。

完成!彩りよく仕上がりました。

今回もお召し上がりいただいた方から、「すごく良かった!」と声をかけていただき、とっても嬉しかったです。

最近は、食いしん坊のシオヤマさんもスタッフに加わり、毎月実施の島内向け弁当のメニュー検討にもがぜん力が入ってきているようです。
近いうちにまた楽しい報告をさせていただきます!

梅仕事もそろそろ?楽しみです♪



2024年5月7日火曜日

ゴールデンウィークは盛りだくさん!

こんにちは。時々島キッチンにいる斉藤です。

こどもの日!新緑祭が開催され、にぎわう棚田

今日は島キッチンのゴールデンウィークの様子をお知らせします。
今年もたくさんのお客さまにご来店いただきました!ありがとうございます!

GWの準備はテラスの草抜きから始まっていました!

にぎわう店内

テラスでものんびり過ごしていただきました!

ご予約のお客さまの多い日は、店頭に受付を設けて整理券を発券しながらご利用時間のご案内をしたり、島キッチンの敷地内の「みかん小屋」でカレーやドリンクの販売をして時間を気にせずテラスでお食事を楽しんでいただいたりという体制でした。

店頭に受付デスク開設!

みかん小屋の店内

いつもよりもたくさんのスタッフやこえびさんで対応したのに加え、今年は瀬戸内国際芸術祭実行委員会のみなさんも一緒に現場を体験。毎日のまかないも賑やかでした。

まかないの時間♪

(島キッチンでの活動の様子はこえび隊のブログでも詳しく紹介しています!)

営業だけでもお祭りのような日々ですが、そのほかにも島キッチンの周りでは、いくつか特別な出来事がありました。

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ひとつめは4月29日のお大師さん。
旧暦の3月21日、弘法大師の御命日に行われる島の行事です。
豊島では、この日に各地区のお堂が開かれ、島のみなさんが島内外からも来られるお遍路さんをおもてなしします。
お接待はコロナ禍で一時中断されていたため、唐櫃岡での再開は5年ぶりです。

唐櫃の清水観音堂にて

私も、29日のお接待には、こえびさんと一緒にお手伝いをさせていただきました。
さらに今回は、前日に観音堂がある唐櫃の清水の清掃が行われると教えていただき、お掃除にも参加しました。
訪れる方に気持ちよくお詣りしてもらいたいという島のみなさんの心遣いは、前日からもう始まっていたのです!

唐櫃の清水は島のみなさんが大切に守り続けている湧水です。

朝8時に清水に行き「おはようございます!お掃除に参加させてください」とご挨拶をしたところ、「あぁ、いつも島キッチンにいるね」「この前も(清水の作品の)掃除にきてたねぇ」などと声をかけていただきました。
これまであまりお話をする機会のなかった方も島キッチンやこえび隊の活動の様子を見守ってくださっていたんだなぁと思う出来事でした。

お大師さんの当日は、島キッチンに入っていたこえびさんたちも、営業の合間に近くのお堂を巡ってもらいました。島の方々の伝統行事に触れ、温かいもてなしを受け、みんなとてもうれしそうでした。
小学生のこえびさんもお接待に参加していました。

***

もうひとつの大きな出来事は、5月5日に初開催された棚田の「新緑祭」です。

端午の節句は米作りの始まりの日とされています。
豊島の棚田では、今年の作物の豊作を願う意味をこめて今年から「新緑祭」が開催されることになったのです。
この日は島のお誕生会も同時開催でした!
(楽しいお誕生会のようすは、こえび隊のブログをお待ちくださいね。)

島キッチンは棚田のマーケットで冷たいドリンクを販売しました。

キッチンブースのこえびさん!

豊島の柑橘「きよみ」を使ったソーダを販売しました。

青空の下、緑が鮮やかな棚田での集いはとても気持ちよいものでしたが、
実は、この新緑祭の開催の裏側にも、主催者のみなさんの大変な苦労がありました。

それは、果たして棚田に鯉のぼりは揚がるのか!?いったいどういう方法で?というもの。
事前に何度も話し合いが行われ、棚田に集まり試行錯誤が繰り返される一大プロジェクトだったのです!

GW前から棚田で奮闘する主催者のみなさん

こうした島の方々の尽力により、当日の棚田には大きな鯉の家族が元気に泳いでいました。

おもしろそうに泳いでいます!

子どもたちが作ったかわいい鯉のぼりもいっぱいです!

主催者のみなさんも嬉しそう!

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そんなこんなで、「時々島キッチンにいる」だけだった私も、ゴールデンウィークはどっぷりと豊島で過ごしていました。
気が付けば、この一年ほどで、島内には顔や名前を憶えて、気軽に声をかけあうことのできる人がぐんと増えました。

島キッチンにい続けているうちに、いつの間にか、こうして島行事やイベントの当日だけでなく、裏舞台にも立ち会わせていただくことが多くなりました。
豊島がどんどん身近になっていくようです。

島のみなさんからたくさんのことを教えていただき、新しい経験をたくさんさせていただいています!

十輪寺で夏みかんも摘ませていただきました!