こんにちは。上野です。
今月 、島キッチンでは
「お宅の包丁研がせていただきます!」
という初の試みを行いました。
自分は島キッチンの厨房に入った時からマイ包丁を使い、営業終わりによく研いでいます。
そんな自分の姿をみて、年末にこえび事務局スタッフの家の包丁研ぎの依頼がありました。
すると、とっても喜んでくれました。
それなら!と、島キッチン新聞で募集することに。
包丁研ぎ当日、ソワソワしながら仕込みをしていると一人、また一人と思っていたよりたくさんの島の方が来てくれました。
今回研いだ包丁は全部で15本!
来られた方々は包丁研ぎ終わるまで島キッチンの店内で待っていたり、後で取りに来られたりですが
研ぎ終わった包丁をお渡しして試し切りをしてもらうと「凄く切れるようになっとる!」と言って、
更に追加で持って来てくれる方もいました。
研いだ包丁をお返しする際に包丁にまつわるエピソードを伺いました。
「お父さんが生きとった時はよう研いでもらいよったんやけどな、今はほとんど研がんようになって
そのままやったんよ。」
「これ随分古そうな包丁ですが、いつから使ってるんですか?」と聞くと
「これは、私が小さい頃から使いよった包丁やから、70年くらいかなぁ。」
と包丁1本つづに思い出がありました。
その後、包丁を研いだ方にお会いした時にまた包丁を研いで欲しいと嬉しいお声も頂きました。
また、包丁研ぎの日に持って来るのを忘れた方から研いで欲しいと訪ねて来ていただいたり。
今回の試みで自分が独学で学んだ包丁研ぎが思いの他、島民の方々の役に立ったんだなぁと
感じることができ、また普段のレストラン営業だけではできない、島のみなさんとの新しい
つながりができたことが嬉しかったです。
今後も島キッチンでは包丁研ぎを定期的に続け行きたいと思いました。