2010年11月2日火曜日

またね

こんばんは。店長です。

昨日の夜も片付けと、11月下旬の島キッチン再オープンに向けた仕込みが遅くまで続きました。
さて、最後まで、豊島をゆっくりとまわる暇もなかったシェフ達、ついに東京に戻る日がやってきました。
さすがに、このまま東京に帰るのはもったいないと思ったのか、
朝8:00に集合して、ガイドのスペシャリスト、晴敏さんに壇山に連れていってもらうことにしました。

壇山は以前、ご紹介したかもしれませんが、豊島の人々が口を揃えて
「1度は行った方がいいよ~」という超おススメの場所。
ただ、徒歩やバスでのアクセスができないので、地元の方に案内してもらうのが一番なのです。













壇山の途中にあるスダジイの森。大きいもので樹齢250年もあるそうです。
苔が生す大岩があり、ひんやりとしていて
ここが島だということを忘れてしまいそうな空間です。
地面に広がるスダジイの根っこや吸収力のある腐葉土は
島の生活を支える水源にもなっているそうです。

















笑顔の晴敏さん。豊島の産業廃棄物問題が全国に知られるようになった当時、
唐櫃地区の自治会長を務めた方です。
豊島の良いところ、そうでないところも含めシェフや私たちに丁寧に説明してくれました。

いつもダジャレ混じりで話してくれるのですが、それがかえって、心に響くから不思議です。
話を聞いて、これまで以上に豊島のことが好きになった気がします。


















晴敏さんの奥さん、島キッチンで働くみっちゃんが朝食におにぎりを
作ってきてくれました。旬のオリーブの新漬けが入っているのも
嬉しいです。


一見、クールにオニギリを食べる巨匠(河内シェフ)ですが、
実は朝日がまぶしいのと、連日の夜の仕込みが効いて眠そうです。
首には、スダジイの森で山ちゃんが作ったツタのリースがかかったままです(笑)。













壇山からの絶景をバックに、笑顔が映えるマサさん(平野シェフ)と山ちゃん。
マサさんは準備期間も含めると今日までの滞在が何と61日間となりました。
2人とも日々の疲れを見せない、すがすがしい笑顔です。
本当に、そのタフさに頭が下がります。



















壇山から帰ってきて、マサさんは念入りに包丁研ぎをしています。
実は、お母さん方、島キッチンで使っている調理器具を結構気に入っていて、
マサさんに東京から買ってきてもらったりということが今までにも何度かありました。
この包丁は最後に注文したもの。
新品のものも、最初にきちんと研いでおくと、切れ味が違うそうです。
さすが、お母さんに息子のように慕われ、頼りにされているだけある姿です。
さて、あっとゆ~間に17:00.シェフが東京へ戻る時間が迫ります。
誰が声をかけたわけではないですが、みんな船の時間を知って、
見送りに桟橋へ集まってきました。
お母さん方はもちろん、お魚でお世話になったタカハシさん、ヤマサキさん、カタオカさん、
夜の部隊長の水口さんも集合です。












お母さん方からは恒例となった、寄せ書き手ぬぐいを渡します。
シェフからはメッセージ入りのシェフの写真色紙をプレゼンとしてもらいました。
以前、「シェフ達の写真をキッチンに掲示しておきたい。」という旨の
会話をブログに載せていたものを、見ていてくれて実現してくれたようです。













そして、ついに出発の時。
豊島に務めた学校の先生が島を離れ、フェリーで帰るときにするそうですが、
水口さんが準備してくれていた色とりどりの紙テープで笑顔のお見送りです。
(私とメグミさんは懲りずにまたもや、涙ぐんでしまいましたが…。)



























いつもはビュ~ンとあっという間に豊島を去っていく高速艇ですが、
今回ばかりは運転手さんの粋な計らいか、ゆっくりゆっくり桟橋を出ます。
夕暮れの中、船からも桟橋からも姿が見えなくなるまでず~っと手を振っていました。

さて、ここで終わらないのは、毎度おなじみの島キッチン大好きなこえび隊
オオバヤシさんとナルセさんの2人。
本日、お仕事だったようですが、どうしてもシェフ達の見送りがしたくて、
お仕事後に空港にかけつけ、賑やかにお見送りをしたそうです。












そして、シェフ達が帰ってしまって、少しさびしくなった島キッチン。
もう少しだけ、片付けが残っているのですが、
帰ってきてまずしたのは、シェフ達の写真色紙の掲示。
キッチンで働くお母さん方から一番見えるところに、ずらっと並べることにしました。


これで、今後も続く島キッチンを東京にいる
丸ノ内シェフ達が見守ってくれるでしょう。

105日間、ほんっと~に、本当にお疲れ様でした。
また、島キッチンでお会いできる日を楽しみにしています。