こんばんは。
島キッチンの藤崎です。
昨年の今頃は、芸術祭前でバタバタしていた3月。
毎年仕込んでいた味噌の仕込みも、お母さんに任せてしまって作れなかった
手作りの味噌。
2年ぶりの味噌の仕込みに入りました♪
味噌の仕込み初日。
この日の仕込みには、味噌を作り始めてから30年という、光子さんが一緒になりました。
そこには、光子さんのお友達で、一緒に作り始めてから30年近いという、家浦のしみずさんが自転車で来られていました。
光子さん達は、すでに麹の仕込みができているので、煮た大豆と塩と麹を混ぜて潰し、容器に詰めていく作業でした。
島キッチンの仕込みは、前日に洗って水に浸しておいたお米を蒸すところから。
蒸し器の鍋にたっぷりのお湯を張り、2段に分けてお米を蒸します。最初に吹き上げてから25分後、上と下のお米を入れ替えます。これは、蒸し加減を均等に
するため。入れ替えてからさらに25分間。全部で50分ほど蒸します。
蒸す間は、お2人のお手伝い。
作業している間、いろんなお話で盛り上がりました。
この唐櫃集落で味噌作りを始めたのは33年前。
集落のお母さん達が、軒並み味噌作りをしていたそうです。毎日毎日誰かがここにきて
それぞれの味噌を作っていたそうです。
なんとその軒数は30軒を超えていたとのこと!!
当時、働いていた光子さん。
「味噌作りしたいので、お休みください。」と職場に言ったことがきっかけで、
いっしょに働いていたしみずさんが
「え!味噌作り!?私もやりたい!」ということで、一緒に作るようになったそうです。
お互いの息子さんが同級生だったこともあって、昔の話もいっぱいでてきて、大笑いしながらの作業♪(笑)
その息子さん達、どちらもお母さんが手作りする味噌が大好きらしく、しみずさんの息子さんは、何がなくても味噌だけは毎年2回は入れ物だけ持ってくるそうです。
やはり、手作りの味、おふくろの味に敵うものはないんでしょうね。
さてさて、そうこう話をしているうちに蒸し上がったお米。
それを台の上に広げて、人肌くらいまでの温度に冷まします。ここで冷ましておかないと麹菌が死滅してしまうのです。
この蒸し上がったお米を触るのは、熱いんですがとってもいい匂いで幸せです☆
お腹が減ってきます(笑)
お米に擦り付けていくように、しっかりと混ぜていきます。
揉み込んだお米を、味噌麹発酵機に入れて、米麹を作ります。
この発酵には、1日半ほどかかります。
これで、麹の仕込みは終わり。
で、忘れてはいけないのが、麹に合わせる大豆の準備♪
大豆を水に浸しておいて、翌日に煮ていくのですが、これも、またまた味噌作りの名人
道子さんにお願いして、くどで煮てもらうことにしました!
続きは、今年の味噌作りその②で。